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スタートアップ・ベンチャー企業における経営陣との距離感は?バックオフィスとの関係性は?
2025.07.04
スタートアップやベンチャー企業では、一般的に大企業と比べて、経営陣と従業員との距離が近い傾向があります。
ただし、「スタートアップだから必ず経営陣と近い」とは限りません。実際の距離感は、組織規模や成長フェーズ、経営陣のマネジメントスタイル、企業カルチャーなどによって大きく異なります。
そのうえで、スタートアップで経営陣との距離が近くなりやすい主な理由を整理します。
1. 組織規模が小さく、直接コミュニケーションを取りやすい
スタートアップでは、大企業と比較して従業員数が少なく、組織階層もシンプルなケースが多くあります。
そのため、経営陣と現場のメンバーが日常的に会話をしたり、同じミーティングに参加したりする機会も多くなります。
特に創業期やシード・アーリーフェーズでは、経営陣自身が採用や営業、プロダクト開発、コーポレート業務など幅広いテーマに直接関わっていることも珍しくありません。
結果として、
「経営が何を考えているのか」
「なぜこの意思決定をするのか」
を日常の仕事のなかで理解しやすい環境になります。
また、自身の意見や提案を経営陣へ直接伝えられる機会が多いことも、スタートアップならではの特徴です。
2. 意思決定のスピードが速く、経営と現場の距離が近い
スタートアップでは、市場環境や顧客ニーズの変化に合わせて、迅速に意思決定することが求められます。
大きな組織では、複数の階層や承認プロセスを経て意思決定が行われることがありますが、スタートアップでは経営陣と現場が直接議論し、その場で方針が決まるケースもあります。
例えば、
新しいサービスを立ち上げる
採用計画を変更する
営業戦略を見直す
新しいツールを導入する
組織体制を変更する
といったテーマが、比較的短期間で決定・実行されます。
そのため、現場で働くメンバーも、経営判断がどのように事業へ反映されていくのかを間近で見ることができます。これは単に「社長と話せる」という意味ではなく、経営の意思決定と、自分自身の仕事とのつながりを実感しやすいということでもあります。
3. 経営陣自身が事業の最前線にいる
スタートアップでは、経営陣がマネジメントだけを担っているとは限りません。
創業者やCxO自身が、
営業
事業開発
採用
プロダクト開発
資金調達
組織づくり
などの最前線に立っているケースも多くあります。
そのため、経営陣と同じプロジェクトに入り、日々の仕事を一緒に進める機会が生まれます。
こうした環境では、経営者の考え方や意思決定の基準、課題への向き合い方を近い距離で学ぶことができます。将来的に経営やマネジメントに携わりたい方にとっては、経営を「外から見る」のではなく、
経営者と同じ課題に向き合いながら、意思決定のプロセスを経験できること
が大きな学びになる場合があります。
4. 会社が成長すると、経営陣との距離も変化する
一方で、スタートアップであっても、組織が成長すれば経営陣との距離感は変化します。社員数が数十名から数百名へ増えていくと、経営陣がすべてのメンバーと日常的にコミュニケーションを取ることは難しくなります。そのため、
経営陣
↓
部門責任者
↓
マネージャー
↓
メンバー
といった組織構造が形成され、経営陣の役割も「現場で直接意思決定すること」から、「組織全体の方向性や戦略を決めること」へと変化していきます。これは決して悪いことではありません。
会社が大きくなるためには、経営陣だけで意思決定するのではなく、各部門の責任者へ権限を委譲し、組織として意思決定できる状態をつくる必要があります。
そのため、
「経営陣との距離が近い会社に入りたい」のであれば、現在の社員数だけでなく、会社の成長フェーズも確認することが重要です。
5. バックオフィス職は、経営陣との距離が近くなりやすい
S hireが主にご支援している経理・財務・人事・法務・総務・経営企画などのバックオフィス職は、スタートアップにおいて経営陣と近い距離で仕事をする機会が比較的多い職種です。
これは、バックオフィスの仕事が単なる事務処理にとどまらず、会社全体の経営課題と密接につながっているためです。
例えば、
経理・財務であれば、予算策定や資金調達、資本政策。
人事であれば、採用計画や組織設計、評価制度。
法務であれば、重要契約やガバナンス、M&A。
経営企画であれば、中期経営計画や経営会議、事業戦略。
など、経営陣と直接議論しながら進めるテーマが数多くあります。
特に組織規模が小さいフェーズでは、
「経営から依頼された仕事を処理する」のではなく、「経営と一緒に会社の仕組みをつくる」という働き方になるケースもあります。
経営陣との距離を重視するバックオフィス人材にとっては、こうした環境が大きな魅力になるでしょう。
6. 「経営陣と近い」だけでは、良い環境とは限らない
転職活動では、「経営陣との距離が近い」という言葉が魅力として使われることがあります。しかし、重要なのは物理的な距離そのものではありません。
例えば、社長のすぐ隣で働いていたとしても、意思決定の背景が共有されず、単に指示だけが降りてくる環境であれば、経営を学べるとは限りません。
一方で、一定の組織規模があったとしても、
経営会議の情報が共有される
意思決定の背景が説明される
メンバーから経営陣へ提案できる
経営課題について議論する機会がある
といった環境であれば、経営との距離を近く感じることができます。
そのため、本当に見るべきなのは、
「経営陣とどの程度話せるか」ではなく、「どの程度、経営の意思決定に触れられるか」という点です。
転職前に確認しておきたいポイント
経営陣との距離感を重視する場合には、選考のなかで具体的な働き方を確認しておくことをおすすめします。
例えば、
経営陣と日常的にどの程度コミュニケーションを取るのか
自分の上司は誰になるのか
経営会議や重要な意思決定に関わる機会があるのか
経営陣からどの程度権限委譲されているのか
現場から経営陣へ提案できる環境があるのか
組織拡大後に自身の役割がどのように変わるのか
などを確認すると、入社後の距離感をより具体的にイメージできます。
まとめ
スタートアップやベンチャー企業では、組織規模が小さく、経営陣自身が事業の最前線にいることも多いため、経営との距離が近くなりやすい傾向があります。
その環境では、
経営の意思決定を間近で見ることができる。
自分の意見を直接伝えられる。
経営者と同じ課題に向き合うことができる。
といった経験を得られる可能性があります。
一方で、組織が成長すれば経営陣との距離感も変化していきますし、同じ規模のスタートアップであっても、企業カルチャーや経営者のマネジメントスタイルによって実態は大きく異なります。だからこそ転職を考える際には、
「経営陣との距離が近いか」だけではなく、「その距離の近さによって、どのような経験を得られるのか」まで確認することが重要です。
「経営の近くで意思決定を学びたい」「経営者と一緒に事業や組織をつくりたい」という方にとって、スタートアップは非常に魅力的な環境の一つになり得ます。
S hireでは、求人票だけでは分かりにくい経営陣との距離感や組織体制、実際に期待される役割まで含めて整理し、中長期のキャリアを見据えた転職の意思決定をサポートしています。
(参考)
https://note.com/techtouch_imuta/n/n29d3171b3b07

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