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スタートアップ・ベンチャーで活躍する人に共通するマインドセット
2025.07.12
スタートアップやベンチャー企業で高いパフォーマンスを発揮するためには、専門的なスキルや経験だけでなく、変化の大きい環境に向き合うための「マインドセット」も重要です。もちろん、最初からすべてを完璧に備えている必要はありません。
むしろ大切なのは、自分の強みと弱みを理解したうえで、強みを最大限に発揮し、足りない部分は周囲の力を借りながら前に進めることです。
スタートアップは、一人ですべてを完結する場所ではありません。限られたリソースのなかで、それぞれが自身の専門性や強みを持ち寄り、チームとして事業を前進させていく環境です。
そのうえで、スタートアップで活躍する方に共通して見られる代表的なマインドセットを整理します。
1. 役割にとらわれず、自ら手を動かせる
スタートアップでは、組織や業務プロセスがまだ十分に整っていないことも少なくありません。そのため、自分の担当領域だけを見ていては解決できない課題が数多く発生します。
例えば、
「これは自分の仕事ではない」
「これまで経験したことがない」
「誰かが整えてくれるまで待つ」
という姿勢ではなく、「会社を前に進めるために、今自分にできることは何か」を考え、自ら手を動かすことが求められます。
これは、何でも一人で抱え込むという意味ではありません。
必要であれば周囲を巻き込み、専門家の力を借りながらも、自分自身が当事者として課題解決に向き合う。
そうしたハンズオンな姿勢が、スタートアップでは大きな価値を持ちます。
特に組織規模が小さい時期ほど、一人ひとりの行動が事業に与える影響も大きくなります。
2. 変化を前提として、柔軟に適応できる
スタートアップでは、昨日までの正解が今日も正解とは限りません。
市場環境や顧客ニーズ、競合状況、資金調達、組織体制などの変化によって、事業戦略や優先順位が短期間で変わることがあります。
例えば、
半年前に決めた組織体制を変更する。
注力していた事業から撤退する。
新しいプロダクトへリソースを集中する。
自分自身の役割が大きく変わる。
といったことも起こります。
そのため重要なのは、変化しない環境を求めることではなく、「状況が変わったのであれば、自分も前提を更新する」という柔軟性です。
これまでのやり方に固執せず、新しい状況を理解し、必要であれば学び直しながら適応できる人は、変化の速いスタートアップでも活躍しやすいでしょう。
3. 未知の課題に対して、まず挑戦してみる
スタートアップでは、前例のない仕事に向き合うことが多くあります。
社内に詳しい人がいない。
過去の成功事例がない。
検索しても正解が見つからない。
そうした状況でも、自ら仮説を立て、試し、結果を見ながら改善していく必要があります。重要なのは、無計画にリスクを取ることではありません。
分からないことを理由に止まるのではなく、適切にリスクを見極めたうえで、小さく試して前へ進む姿勢です。
新しい仕事に対して、「経験がないからできません」ではなく、「経験はないが、どうすればできるか考えてみる」と向き合えるか。
この違いは、スタートアップで得られる経験の量にも大きく影響します。
4. 個人ではなく、チームで成果を最大化できる
スタートアップでは、一人の優秀な人材だけで事業を成長させることはできません。営業、プロダクト、マーケティング、バックオフィスなど、それぞれ異なる専門性を持った人材が連携しながら事業をつくっていきます。そのため、自分自身の成果だけではなく、
「チームとしてどうすれば最も大きな成果を出せるか」
という視点が重要です。例えば、
必要な情報を積極的に共有する
他部門の事情を理解する
相手の専門性を尊重する
困っているメンバーを支援する
自分だけで抱えず、周囲を巻き込む
建設的な意見の違いを歓迎する
といった行動です。
スタートアップでは組織が小さい分、一人のコミュニケーションがチーム全体に与える影響も大きくなります。専門性が高いことと同時に、周囲と共に成果をつくれる人であることが非常に重要です。
5. 表面的な事象ではなく、「本当の課題」を考えられる
スタートアップでは、リソースが限られているため、すべての課題に同じだけ時間や人員を投じることはできません。
だからこそ、「今、本当に解くべき問題は何か」を見極める力が重要になります。
例えば、売上が伸びないという課題があったとしても、
営業人数が足りないのか。
商談数が足りないのか。
提案内容に問題があるのか。
そもそも顧客がプロダクトに価値を感じていないのか。
原因によって打ち手はまったく異なります。目の前で起きている事象にすぐ反応するのではなく、「なぜ起きているのか」を掘り下げ、最も重要なボトルネックを見極める。
そして、完璧な答えを待つのではなく、実行可能な解決策を考えて動く。こうした課題解決力は、スタートアップのあらゆる職種で求められます。
6. 学び続け、自分自身をアップデートできる
スタートアップを取り巻く環境は非常に速いスピードで変化します。
テクノロジーだけでなく、競争環境や顧客ニーズ、採用市場、資本市場なども常に変化しています。
特に近年ではAIの普及によって、これまでの業務プロセスや仕事の進め方そのものが見直され始めています。そのため、過去に培った経験だけで仕事を続けるのではなく、「これまでの経験を土台にしながら、新しい知識やスキルを取り入れ続ける」ことが重要です。
例えば、
新しいテクノロジーを試してみる。
他社の事例を調べる。
社外の専門家と情報交換する。
自分の仕事を振り返り、改善する。
といった日々の積み重ねです。
スタートアップでは会社そのものが成長していくため、自分自身も同じ速度で成長することが求められます。
7. 失敗から学び、次の一手へ切り替えられる
スタートアップでは、すべてのチャレンジが成功するわけではありません。
むしろ、
新しく始めた施策がうまくいかなかった。
採用した人が定着しなかった。
新規事業から撤退した。
目標としていた数字を達成できなかった。
といった失敗や想定外の出来事を経験することもあります。
大切なのは、失敗しないことではありません。失敗したときに、そこから何を学び、次の意思決定へどう活かすかです。必要以上に自分や誰かを責めるのではなく、事実を振り返り、
「何がうまくいかなかったのか」
「次は何を変えるのか」
を整理して、次の行動へ移る。こうしたレジリエンスは、不確実性の高いスタートアップで長く活躍するための重要な要素です。
すべてを一人で持っている必要はない
ここまで7つの要素を挙げましたが、すべてを高いレベルで備えている人はほとんどいません。
例えば、
実行力は非常に高いが、慎重に物事を考えることが苦手な人。
課題分析は得意だが、周囲を巻き込むことには少し時間がかかる人。
変化への適応力は高いが、専門領域についてはまだ経験が浅い人。
それぞれに強みと弱みがあります。だからこそ重要なのは、
自分が何を得意とし、どこで周囲の力を借りるべきなのかを理解することです。
異なる強みを持った人材が集まり、互いに補完し合うことで、一人では実現できない成果を生み出すことができます。これはスタートアップで働く大きな面白さの一つでもあります。
バックオフィス職でも、マインドセットは非常に重要
S hireが主にご支援している経理・財務・人事・法務・総務・経営企画などのバックオフィス職でも、こうしたマインドセットは非常に重要です。
スタートアップでは、
「制度がないからつくる」
「業務フローがないから設計する」
「前任者がいないから自分で調べる」
という場面が頻繁にあります。
例えば経理であれば、既存の決算業務を正確に処理するだけではなく、会社の成長に合わせて決算体制や管理会計の仕組みを構築する必要があります。
人事であれば、採用実務だけでなく、組織課題を見つけ、評価制度やマネジメント体制を考えることもあります。
法務であれば、依頼された契約書を確認するだけでなく、事業部門と一緒にリスクと事業成長のバランスを考えることが求められます。
つまり、
「自分の専門領域を守る」だけではなく、「自分の専門性を使って会社をどう前へ進めるか」
という視点が重要になります。
スタートアップに向いているかは、「性格」だけでは決まらない
「自分はスタートアップに向いているでしょうか」という相談をいただくことがあります。
しかし、スタートアップに向いている人を、単純な性格だけで判断することはできません。例えば、
社交的だから向いている。
タフだから向いている。
リスクを取るのが好きだから向いている。
というものではありません。むしろ重要なのは、
変化や未知の課題に対して、どのような姿勢で向き合えるかです。
慎重な性格であっても、新しい情報を取り入れながら前へ進める人は活躍できます。一方で、非常に行動力があっても、周囲の意見を聞かず、自分のやり方に固執してしまえば、スタートアップでは苦労するかもしれません。
そのため、転職を検討するときには「スタートアップ向きかどうか」を抽象的に考えるのではなく、
「その会社、そのフェーズ、その役割で、自分の強みをどう活かせるか」という視点で考えることをおすすめします。
まとめ
スタートアップで活躍するためには、専門的なスキルや経験だけでなく、変化の大きい環境に向き合うためのマインドセットも重要です。
代表的なものとして、
自ら手を動かす実行力
変化への適応力
未知の課題への挑戦姿勢
チームで成果をつくる力
本質的な課題解決力
継続的な学習姿勢
失敗から学び、前へ進むレジリエンス
などが挙げられます。
ただし、すべてを一人で完璧に備える必要はありません。大切なのは、
自分自身の強みを理解し、それを最大限に活かして会社へ貢献すること。
そして、足りない部分についてはチームの力を借りながら、経験を通じて少しずつ成長していくことです。
スタートアップで働く価値は、完成された自分で挑戦することではなく、事業や会社の成長とともに、自分自身も変化し続けられることにあるのかもしれません。
S hireでは、その方の経験や専門性だけでなく、強みや志向性、企業のカルチャーや成長フェーズまで含めて整理し、最も力を発揮しやすい環境を一緒に考えています。

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