上場済ベンチャーも良いキャリアの機会はあるのでしょうか?

上場済ベンチャーも良いキャリアの機会はあるのでしょうか?

上場後のベンチャー企業での仕事も、当然かなりのOpportunityがあります!
以下は、その良い面と注意が必要な面を考慮したまとめです。
 

良い面

1.企業の安定性

上場企業は、株式市場への公開を通じて資金調達を行えるため、資金面での安定感があります。これが企業の安定性や長期的な雇用の安定性に繋がることがあります。年収面でもスタートアップのそれより水準としては高く設定されています。
 

2.成長の機会(新規事業、M&A)

上場後の企業は通常、資本を調達しやすくなり、新規事業や拡大計画を推進できるようになります。また最近ではM&Aなどで企業を大きくしていく意思決定をする企業も増えてきております。これにより、役職者が更に必要になるなど従業員も成長と発展の機会を得ることができます。これは未上場スタートアップでは簡単にはできない意思決定です。
 

3.模範回答の習得

スタートアップの企業はExitプランの一つとしてIPOを狙います。その先には上場後の企業として成長をしていく姿を想像している訳なのですが、その上で上場済ベンチャーでの経験や直面する課題を先んじて知っている人材を求めるケースが非常に増えています。特にIPOが近くなってきたフェーズでは特にその傾向は強まりますので(上場後も継続)、そういった機会にもなり得ると考えても良いかと思います。
 

気にすべき面

1.上場企業としてのスタンス

上場後の企業は、スタートアップの頃とは違うカルチャーやルールメイキングが必要なケースが多分にあります。これを理解し、適応するための柔軟性が求められます。またパブリックの企業であるため、株主や株価に対してのスタンスも各社によって存在します。この点は事前に理解しておくと良いでしょう。
 

2.業務の細分化

上記の通り、上場後のフェーズはステークホルダーが多くなる傾向にあるため、事業や成果の再現性や精緻さはより重要になってきます。その上で組織は仕組み化を避けられなくなってくるため、一人一人が専門性を発揮する体制になり易い傾向があります。スタートアップフェーズにてvalueを発揮するゼネラリストタイプの方は息苦しさを感じてしまうケースもあるので、その点は自身の強み・業務の幅、組織の考え方からフィット感を検討してみても良いでしょう。
 

その他のスタートアップ転職に関する情報

スタートアップ転職 Playbook ver.1.02023/12/18 10:512024/2/27 15:02
 

加藤 健太

S hire Inc. 代表取締役