日本のスタートアップにおけるエコシステムVCとして、投資実行のみならず、起業家が必要な時に必要な分だけ最高の支援を行う「Hands-if(ハンズイフ)」という独自の哲学や、オリジナルなコミュニティ形成で圧倒的な存在感を放つベンチャーキャピタル、Coral Capital 。その強固なガバナンスと、起業家から寄せられる厚い信頼を裏側で支えているのは、精鋭揃いのオペレーションチームです。今回は、グローバルな金融・会計の世界からCoral Capitalに合流した高橋さんと、日本のベンチャーキャピタル業界を長年見つめてきた中村さんにインタビューをさせていただきました。フロントが脚光を浴びがちな業界において、コーポレート職が担う真の面白さと、Coral Capitalという組織が持つ圧倒的なオリジナリティに迫ります。数字の裏側に潜む「物語」を求めて。二人が辿り着いた共通の舞台—本日はよろしくお願いいたします。まずは、お二人がどのようなキャリアを歩んでこられたのか、そして現在Coral Capital(以下、Coral)でどのような役割を担っているのか、自己紹介をお願いします。Coral 高橋(以下、高橋):私は現在、Finance Managerとして、主にファンド運営に関わるオペレーション全般を担当しています。キャリアの出発点は公認会計士で、デロイトやEYといった大手会計事務所のニューヨーク事務所に計10年ほど勤務しました。その後、香港とニューヨークを拠点とするヘッジファンドに転じ、日本株のアナリストやM&Aのアドバイザリー業務に従事しました。コロナ禍を機に日本へ帰国し、前職の面白法人カヤックでは事業会社側の視点からCVCを担当していました。2025年11月にCoral にジョインしましたが、一貫して数字を軸にしながらも、その数字が作られるプロセスや事業の裏側に関わり続けてきました。Coral 中村(以下、中村): 私は2024年9月にOperations AssociateとしてCoralに参画しました。私のVCキャリアはシンガポールのJAFCO Asiaから始まっています。エージェントの紹介で偶然飛び込んだ世界でしたが、そこでスタートアップエコシステムの面白さを知り、この業界が好きになりました。その後、日本へ戻り、三菱UFJキャピタルにて約10年間、一貫してシードからレーターステージの投資を支えるミドル業務に携わってきました。現在はこれまでの経験を基盤に、より領域を広げてオペレーション業務全般を担当しています。—お二人とも海外での経験が非常に長いですが、それが今のキャリアにどう繋がっているのでしょうか。なぜ今、VCのコーポレートという領域に挑戦されているのですか。高橋:会計士としてニューヨークで働いていた頃は、過去の数字を正しくチェックすることが仕事でした。しかしヘッジファンドやCVCを経験する中で、数字は未来の戦略を立てるための言語であることに気づいたんです。特に海外の金融現場は非常に合理的で、かつスピードが命です。意思決定の遅さはそのまま機会損失に直結します。Coral で求められている、リスクを適切にコントロールしながら、いかに投資スピードを最大化させるかというバランス感覚は、グローバルな金融の最前線で揉まれた経験が土台になっていますね。中村:私の場合、シンガポールでVCという仕事に出会えたことが大きな転換点でした。挑戦を前提に、スピード感を持って前へ進む姿勢など、投資先を通じてスタートアップに強く魅了されるようになりました。 その後、日本のVCで長く経験を積む中で、伝統的な組織は保守的に運営される傾向があることも実感しました。だからこそ、従来の「単なる管理事務」としてのミドル・バックオフィスではなく、スタートアップと同じような熱量で新しいチャレンジを続けるCoralの姿勢に強く惹かれました。日本のスタートアップエコシステムは、もっとダイナミックに進化できる。その一翼を担うために、自分の経験をどう活かせるかを考えた末に辿り着いたのが、Coralでした。日々進化し柔軟に対応をする、クリエイティブなVCコーポレートの「魅力」—一般的にバックオフィスは守りのイメージが強いですが、VCにおけるコーポレート職の面白さはどこにあるのでしょうか。高橋:まずVC自体の面白味は日々新しい企業、情報を広く見れるところです。先に見える世界が多岐に渡って時代が拡がっているのは非常に魅力的です。そして、その上でのVCのコーポレートは、単なる事務作業ではなく、対峙するスタートアップ企業毎に必要な対応が発生します。最終的な仕上がりや見え方は同じでも、そこに至るまでのプロセスは多種多様です。そこへの対応力が必要とされるプロフェッショナルな仕事であり、クリエイティブな醍醐味である点です。中村:他の業界へ行こうと考えたことが一度もないくらい、VCという業界そのものが好きですし、スタートアップとの関わりやエコシステム全体を支えるという仕事に面白さを感じています。そして高橋が言ったように、この仕事は決して単なる事務作業ではありません。私はもともと同じことを続けていると飽きてしまう性格なのですが(笑)、VCのコーポレートはその心配が無用です。進化し続けるテクノロジー、新しい投資のストラクチャー、日々変化していく外部環境など、学ぶべきことが尽きない環境が仕事への原動力となっています。特にCoralに入ってからそれを痛感しています。変化のスピードもやれることの幅も、他では経験したことのないレベルですが、その分、これ以上ない成長環境だと思います。コストセンターの殻を破る。Team Coralで限界を突破する仕組み—では、Coralのオペレーションチームならではの強みや魅力はどこにありますか。中村:CoralはVCでありながら、スタートアップのような組織です。私の役割から見た最大の特徴は「攻めの守り」という姿勢が徹底されていることです。入社して驚いたのは、現状を改善しようという熱量が凄まじいことです。オペレーションはルーティン業務が多くありますが、毎年同じルーティンを繰り返すのではなく、「どうすればもっと早く、正確にできるか」「より良い方法はないか」を常に考え、仕組みをアップデートし続けています。その姿勢は具体的な業務にも表れています。ファンドの監査対応では、必要と判断すればオペレーションチームが投資先企業と直接面談し、情報収集を行うこともあります。「投資先とのリレーションはフロントが担うもの」という役割の既成概念に囚われず、効率性を重視して、自分たちにできる最善策を追求しています。高橋:一般的に分業化されているこの業務を、他とは違う唯一無二の仕事にできる。とCoralでは感じています。ブログ等で発信をしている通り、Coralは常に新しいチャレンジに取り組む姿勢を保ち続けており、私自身のキャリアを投じることで「コストセンター」のイメージを持たれがちなこの仕事を変えることができる。と考えています。また、テクノロジーへの向き合い方も特徴的です。創業パートナーの澤山は、VCのトップであると同時に、自らコードも書ける元エンジニアでもあります。社内のSlackにはAIボットが何体も導入されており、定型業務の多くが自動化されています。現場がここは非効率だと声を上げれば、トップが即座にテクノロジーでの解決を後押ししてくれる。こうしたハックする文化があるからこそ、私たちは本来時間をかけるべき、人間にしかできない高度な判断業務に集中できるんです。ですので、私も日々キャッチアップしなければ!と奔走しております(笑)「Jamesだけでは届かない場所へ」—— カルチャーが不可能を可能に変える—では具体的に、数あるVCの中でも、Coralを象徴するような特徴的なエピソードはありますか。高橋:昨年末、アメリカでの投資案件で、12月半ばというタイミングから年末を見据えた非常にタイトなスケジュールで進行しました。クロスボーダーの手続きを短期間で組み上げる必要があり、通常の金融機関では難しいと判断されがちな局面でしたが、私たちのチームは“どうすればできるか”を起点に即座に体制を整え、関係者と密に連携しながら大晦日直前までに必要な実務と手続きを完了させました。最終的なクローズは年明けとなりましたが、短期間でここまで前に進め切る実行力とスピード感は、Coralのカルチャーそのものだと思います。中村:そのエピソードにも通じますが、Coralの強さは個人の力だけでなく、チーム全体の上昇志向にあります。実は、創業者のJamesが自分だけだったら、ここまで成し遂げることはできなかったのではないか、と言っていたことがあります。Jamesという強力なリーダーがいることに加えて、それぞれのメンバーが同じように、あるいはそれ以上に高い上昇志向を持って現状に満足しないからこそ、組織全体に緊張感とスピード感が保たれる。誰か一人が頑張るのではなく、全員がより高いところを目指している。この環境が、数々の挑戦を成し遂げてきたCoralの原動力になっています。—最後に、どのような方とCoralでご一緒したいか、採用候補者へのメッセージをお願いします。高橋:今、Coral は第2の創業期のような拡大フェーズにあります。求めているのは、既存の枠組みに捉われず、自ら仕組みを創り出していけるジュニアからミドルクラスの方々です。会計知識や英語力があることは素晴らしいですが、それ以上に、「なぜこの作業が必要なのか」を常に問い、テクノロジーを味方につけて業務をアップデートしたいという意欲が重要です。目安としては、経験5年程度で会計知識やグローバル環境での経験がある方をイメージしています。中村:VCを取り巻く環境は、かつてないほど激変しています。それを「面白い」と感じられる人と、新しいファンド運営の形を一緒に模索したいと思っています。コーポレート職は地味だと思われがちですが、Coralでは紛れもなく主役の一人です。自分自身の成長が、ファンドや投資先への付加価値に直結する。そのやりがいを、ぜひ一緒に感じましょう!Coral Capitalの採用情報はこちら!※この記事内容は全てインタビュー当時のものです。インタビュー後記:お二人のお話を伺い、VCコーポレートという職種の「飽きない面白さ」と、Team Coralのメンバーが共通して持つ卓越したプロフェッショナリズムが非常に印象的でした。組織の土台を静かに、かつ強固に支える存在でありながら、その実態は、一挙手一投足がファンドの競争優位性を決定づける、極めて戦略的な役割なのだと強く実感しました。表舞台の華やかさとは異なる次元で、知性を武器に仕組みをアップデートし続けるその姿勢には、専門家としての純粋な凄みがあります。一過性の仕事では得られない面白味と、どこまでも深掘りできる味わい深さを感じたインタビューでした。自らの専門性を極限まで研ぎ澄ませ、自らの手でスタンダードを創りたいと願う方にこそ、この奥深い世界にぜひ触れていただきたいと考えています。